今朝の出来事
パリのテロ、壮絶でしたね。
サッカーを見に来ていた大統領が目的だったとか。
被害にあわれた方、そのご家族など関係者の方、ご冥福をお祈りいたします。
戦争がはじまってしまうような感じですね。
さて、為替もテロの影響を大きく受けています。
朝からやはりリスク回避のための円買い、ユーロ売りが進んでいます。
週末に何かあったときようのサクソバンク(朝3時、冬時間は4時開始)の口座を持っていて良かったです。
なので、今日は朝早起き(というかあんまり寝ていない)で、ユーロ円の売りを仕込んでおきました。
さあ、いつ手放すかちょっと悩みますね。
トルコリラの現状
さて、トルコリラは南アランドと同様、新興国通貨で、日本でも結構とり扱っている業者がある人気通貨のうちの一つです。
その魅力はやはり、高金利であること(2015年11月16日現在、政策金利7.5%)。
持っているだけで、毎日まあまあのスワップポイントがもらえます。
もう一つの魅力は、証拠金が結構低いこと。
現在、トルコリラ円は40円台を推移しています。
単純に計算すると、ドル円は120円なので、その3分の1の資金で投資が可能です。
ただこのトルコリラ、南アランドと同じく、現在は絶賛暴落中です(ここ数週間落ち着きましたが)。
その原因は、大きく3つだと思います。
1.米利上げによる新興国からの投資の撤退(前回記事で書いたので省略)
2.トルコの政治状況(主に、エルドアン大統領)
3.トルコの地政学的リスク(イスラム国に近い、など)
1.はランドと同じなので割愛します。
南アランドとは違い、中国の影響は直接的ではないものの、トルコ特有の問題がそこには絡んできます。
2.はトルコの与党、AKPを率いるエルドアン大統領関連です。
この11月、2度目の選挙で前評判を覆し、AKPは単独過半数の議席を取得し、トルコリラも一気に吹き上げました。
しかし、エルドンさんは「利下げ」をずっと要求している人です。
通常の経済学者の考えであれば、弱い通貨が利下げをすると、さらに通貨が売られ、インフレが進んでしまいます。
ところが、エルドアンはインフレの原因は高い金利にあると思っているらしく、選挙の前からずっと利下げを要求しています。
金融政策が政治的圧力により、正しく行われない、ということが起こってしまうと、痛烈なダメージを受けてしまいます。
3.はご存知の通り、トルコはシリアの隣にあり、イスラム国への爆撃も行っております。
この状態が深刻化すると、いい影響は与えないと思います。
トルコリラへの投資状況
そんな中、私は2枚リラ円買、0.5枚ユーロリラ売のポジションを保有しています。
現状はプラマイゼロって感じでしょうか。
米利上げが近づいているので、油断せずに注視して行こうと思います。