昨晩、サプライズ利上げがありました!
南アフリカ中銀が昨日、政策金利を0.25%引き上げ、6.25%としました!
それを受けて、昨晩から南アランドは上昇。
現在、ZARJPYは8.75円、USDZARもついに14を割り込みました!
ランド円のグラフを見ていると9円まで上がってくれそうな気がしますが、どうでしょうか。
12月のFOMCが15日、16日にあり、そこで米利上げが実現するとして、そうなると昨日の記事のように、また流れが変わる可能性があります。
私としては、12月のFOMCまでに一回、9円まで上がってもらいたいです。
その際にいくつかポジションを決済したいと思っています。
現状は、8.5円~9.1円のレンジ内にあるような感じですね。
ランドをすでに買っている人からすれば、今回の利上げはうれしいサプライズですが、どういった背景によるものなのか考えて見ました。
景気回復よりも通貨防衛によるインフレ阻止優先
今回の政策金利でエコノミストの予想は、8人が据え置き、5人が利上げでした。
米利上げに備え、先駆けて利上げするという意味合いでは意見は割れないのですが、
南アフリカの経済という視点から見ると、今回の利上げは意見が割れることになります。
南アフリカの経済を考える上で、現在深刻な問題が大きく分けると2つあると思います。
- 南アランド暴落によるインフレ
- 電力問題や資源安による不景気
1については、今までも書いてきたように、南アランドはここ1年で相当売り込まれ、リーマンショックのときを超える史上最安値を更新しました。
通貨が安いということは通貨価値が低いということなので、南アフリカではインフレが進んでいます。
これ以上、インフレを進めないためにも、通貨を防衛する必要があり、今回の利上げに踏み切ったということです。
2については、現状の南アフリカは失業率も約25%と高く、電力が届かない地域があったり、慢性的な不景気に陥っています。
景気回復を優先させるのであれば、ある程度のインフレを許容しながら、じっくり景気を回復させるという考え方もあります。
今回、2番よりも1番のほうが大きな問題だと考えて利上げに踏み切ったと考えられます。
今後の対策
スワップ重視の私としては、スワップ金利も高くなるので、うれしいですが、今後のランドの相場は相変わらず、注意が必要だと見ています。
一度9円まで上がってくれるとうれしいですが。