トルコ、ロシアの軍用機を撃墜!
おそロシアなことが起こりました。
●トルコ側の主張
ロシアの軍用機がトルコの領空侵犯をし、何度も注意したにもかかわらず、領空侵犯をやめなかったため、打ち落とした。
●ロシア側の主張
シリア上空を通っていただけで、領空侵犯はしていない。ふざけるな。
さあ、どっちが本当のことを言ってるんでしょうね。
(今まで嘘ばっかりついてるロシアは信用できないですよね)
この事件を受けて、ロシアのプー様はお怒りになっておられ、「報復する」と宣言しています。トルコ側も一歩も引く構えは見せておらず、IS関係でぐちゃぐちゃになっている中東においてさらなる危機感が高まることとなりました。
これを受けてトルコリラは急落。でもロシアルーブルはそんなに動いてないんですよね。
トルコ、ロシア衝突の政治的背景
そもそも、トルコとロシアはうまくいってませんでした。
ISのことで、一時共闘関係にはなっていましたが、それが今回の事件で一枚岩ではいられなくなってしまうように思います。
まあ、歴史をさかのぼれば、不凍港を手に入れたいロシアの南下政策で必ずぶつかるのがトルコ。
まだオスマン帝国だった時代からも因縁はあるんです。
ただ、最近の具体的な衝突としては、シリア情勢が問題となっています。
シリアでは親トルコ派の人々とロシアが対立しており、そのシリア情勢が今回そのまま、軍事衝突に発展してしまったといえます。
トルコはNATOの一員で、今回の衝突では、NATOの西側諸国がバックアップしてくれるため、ロシアもうかつにはトルコに攻撃することはできないと思います。
また、イスラム国への共闘という形に戻ってほしいと思います。
トルコリラ、ロシアルーブルへの影響
まず、リラは急落しました。
選挙以降、上げ相場でしたが、その上げを一気に消してしまうくらいの効果がありそうです。
ロシアからの報復、地政学的なリスクなどが嫌がられています。
逆にロシアと和解すれば、また戻ってくれるのではないかと期待し、私はちょっと買い増してみようと思っています。
一方、ルーブルは多少下落したものの、特に変化なし。
現状だと、ロシア経済への影響はあまりないと考えられているのだと思います。
戦争になるとルーブルも暴落しそうですね。
何はともあれ、平和的に解決でき、リラ、ルーブルとも回復してほしいと切に願います。